けふ2薬局劇薬置場
「こらあ!サル。何もたもたしてやがんだ!さっさと来い」
夏の夜の満天の星空の下、凛と透き通った声が、それでもどこか急いているような大きな声が夜の帳を突き抜けた。 今夜は花火大会がある為、周りは少しざわざわと落ち着かなく、城内もその話題でもきちりである。周りにいた飯炊き女達はしばらくびくっとなって信長を見た後、またいつものあれかということでまた花火大会の話題をはじめた。そのなかで小柄な少年が一人、信長を見てあわてて夜食をもらうとそちらのほうにかけて行った。
「すみません、なかなか思ったように竈に火が点かなくて・・・」
「うっせえ、そんなことはどうでもいいんだ。要はお前が俺を5秒も待たせたという事だ!」
「そんな5秒って・・・・」
小柄な少年、日吉は必死に身体と夜食をかばって信長の蹴りに耐えている。
「まあ、しかし主君の夜食を守った事は誉めてやる・・・。さっさと来い」
信長は充分に蹴り殴りした後日吉をうながし外に出て、つないであった馬に乗ると花火大会の会場へと向かってかけていった。
二人が行ったのを充分に確認した後、飯炊き少女達は一様にあつまり黄色い奇声を上げる。
「ちょぉぉおおおおおおおっと!聞いた!?聞いた!?聞いたわよね!?あの言葉!」
「もっちろんじゃない。主君の夜食を守った事は誉めてやるっですって〜!もう殿最高!」
「しかもそのあとの日吉の顔!すっごくじーんときてたわよ、涙目だったもん」
「ずっるーい、私角度的に二人の顔見えなかったのよ〜」
「ねえねえ、あの二人、今から何処いくんだろう?」
「濃姫様に報告?」
「もっちろん」
少女達は満面の笑みで微笑むと中の一人が濃姫の部屋へとかけていった。

「濃姫さま!」
少女はまだ発達しきっていない幼い声をはりあげて濃姫を呼んだ。「なあに?」
中から聞こえるうららかな声
「聞いてください聞いてください聞いてくださいってば」
待ちきれないといった様子で少女は机をどんどんたたく。濃姫は苦笑して外に出ると少女の綺麗に切り揃えられた髪をすいっとなでる。「どおしたの?」
「あのですね!さっき信長様と日吉様がふたっりっきりで花火大会へと行ったんです!」
「なぁぁぁぁんですってぇぇぇ」
帰蝶はさっきまでの落ち着きようはどこへやら、喜色を顔いっぱいにひろげて握りこぶしを作っていた。
「わかったわ!教えてくれてありがとう!」
言うなり帰蝶は単をぬぎ、こんなこともあろうかと隠し持っていた襤褸を羽織り自慢の髪をぐしゃぐしゃと絡める。少女もより一層喜色をたたえて握りこぶしを両手に作った。
「濃姫様!今月の新刊、楽しみにしています!」
「まっかしておいて!前回のゴエ×ヒヨもよかったけどやっぱり王道はノブ×ヒヨよね!(作者注:私はどちらかというとゴエ×ヒヨの方が好きですけどね)」

夜空を壮大な爆発音と共に華やかに彩る色とりどりの華。丸くなり、ときにはぱらぱらと流れ星のように下に落ちて行くその様子は誰が見ても心晴れるものだった。
「殿殿!ほらあれ!見てくださいよ、うっわ〜、すっごいなぁ」
二人は人気のない丘の上で夜食を食べながら花火見物を堪能している。隣でせわしなくはしゃぐ日吉と対照的にそれを適当にあしらいながらも花火を見る信長。
「サル、お前花火見た事ないのか?」
「俺がいた地方ではやってませんでしたから・・・」
「毎年毎年あるからマンネリ化してきたのはうすうすとわかっていたが、それでも綺麗なものは綺麗だな」
「マンネリ化・・・、してるんですか?」
「おうよ、前の年と規模も順番もまったく一緒だ。ついでに言うならその前の年もその前々の年もだ」
そして、ふと信長は悪巧みを思い付いたような顔をして日吉を見る。
「なあ、サル。俺は今この花火を見ているにもかかわらず、そこはかとなく暇なんだ」
「は・・・・、はい?」
「主君がひましているんだから、なんとかしてあげたくなるだろう?」
「え・・・・、そりゃあまあ・・・・」
日吉はそう言うなりいきなり信長が今から何を使用としているのかが理解できた。そしてそれが理解できた時には時既に遅し。すぐ間近に信長の顔が近づいてきたかと思えば唇にあたる冷たい感触と共に信長が日吉を抱きすくめ舌を入れてきたのだ。
「と・・・、んっ、ふぅっ・・・・」
抗議の声を上げようとしたが有無を言わせぬ信長の愛撫に日吉の思考回路は活動を鈍らせてしまう。そしてそのまま流されている内に気がつけば押し倒されていたのだ。
「殿!?」
やっと唇を離した信長に日吉はここぞとばかりに抗議する。しかし信長は聞こえていないふりをして日吉の着物を脱がすと首筋に吸い付いた。 「んんっ」
日吉はびくっと体を震わす。
「普通の女よりも感度いいんだな」
信長は面白そうに他に日吉が反応する所に鬱血の後をつけて行く。そのたびに日吉は目をしっかりつむり涙をためて耐えていた。首筋から鎖骨、鎖骨から胸板に降りてきた信長は左手を日吉の腰にまわすと右手で日吉の乳首をぎゅうっと握る。
「痛っ・・・」
思わず顔いっぱいに恐怖の色を張りつかせた。「いいな、そんな顔されるとますます苛めたくなっちまう」
喉だけで低く笑うと今度はやさしく舌でなめる。吸い付き、時には指で弄びながらも日吉が感じるポイントを探りながら執拗に攻めて行く。ファースト・インパクトが強かったのか、日吉のそこはもうかたく突起していた。 「やぁ・・・、っ殿ぉ・・・、も・・・」
言語知能がまともに動かない。信長は日吉の涙を指でぬぐうと軽く口付けをし片方の手で袴の帯を脱がせにかかった。
「殿っ!?」
日吉だって男同士のやり方を知らない訳ではない、が、しかし、信長がそこを触ってはじめてやっと実感が湧いてきたのだ。
「と、とと殿!それは駄目ですやばいです!」
「へえ、何がやばいんだ?」
「あ、あの、その・・・・・・・・・と、とにかく俺、女じゃないですし!」
「誰も手前ぇが女だとはおもっちゃいねえよ」
そして信長は帯を解き袴をずらすと日吉のそれを取り出して口に含んだ。「殿!!」
と、同時にえもしれぬ官能の波が津波になって日吉を襲う。信じられないが、自分のものをためらう事なく口に含んで、それどころか舐めまわす自分の主君の姿はどんな太夫よりも美しく色気にあふれていた。そこにまた花火があがり一帯を緑色に染めたかと思うと次には朱色に染めた。
「はぁっ・・・、ああっ、あんっ・・・・」
しかし必死に耐えている日吉は周りの景色を気にしているような余裕もなく、目を必死に閉じて信長の与える快感に流されないように必死に耐えている。
「目、開けろよ・・・」
上目使いに信長は言う。その瞬間に今まで必死に耐えていた日吉のものが限界だとばかりに白く白濁した液体を吐いた。信長はその液体をためらう事もなく口に含んだ。
自分の主君の信じられない行為に日吉は目を天にして信長を見つめる。すると信長が口の端についたその液体をぬぐうと日吉の口の中にそれを流し込んできた。「全部、飲めよ」
「んっ、んんっ・・・・っごほっ」
言われた通りにすべて飲んだが、喉にまとわりついて気持ち悪い。しかもその上なんでかより一層みだらな気持ちになって行く。
「えらいえらい、それじゃあ、もうちょっと待ってくれよな。お前は良くても俺はまだだ」
そう言うと信長は立派に勃起した自身を取り出すと日吉の後ろの蕾に押し当てた。そこはさきほど日吉の出した液によりぬるぬるにぬれていた。
「なるほど、ちょときついが入らない事もないな」
そして信長は日吉の蕾に指を一本いれた。「ひいっ・・・、痛い、痛ぁ・・・」
日吉はにべもなく信長に抱き着いて必死にしがみつく。
「そうか?もう三本もはいっているぞ?サルは思っていた通り、淫乱なんだな」
「そんな・・・・・、っつ、んっ」
中を掻き回されてもはや日吉には正気はなかった。
「さぁって、そろそろいいかな」
信長はそういうと日吉の入り口に自分のそれを当てると一気に中へつきあげた。
「ああんっ」
からだをかける痛みに日吉はびくっと身体を強張らせる。信長は急にやさしい声音になり「よしよし、良く我慢した、えらいぞ」と、ひよしの髪をなでる。
アメとムチの戦略に日吉はじーんと目の奥が熱くなり、もう少しの痛みなら耐えられそうな気になってきた。それを見越してか見越さずにか信長さらに優しい声で耳元にささやいた。
「動くぞ」
と同時に日吉の中で信長のそれがはげしくうごきはじめた。「ああっ、あんっ、あうっ」
絶えず自分の中を貫く信長自身はだんだん熱を帯び始め、日吉にとって痛いだけでしかなかった行為の中から快感が生まれ始める。
「あんっ、ああっ、やあっ、」
ふいに、信長がびくっと体を強張らせてどこか悔しそうにつぶやいた。
「こりゃ・・・、本気で溺れてしまいそうだ」
そして、最後とばかりに勢い良く貫いた。「ああんっ」
日吉の一番大きな嬌声は花火の音にかきけされてしまった。

「ちょぉぉっとぉおおおお、ヒナタちゃん。見た見た見た!?」
そこからちょっとはなれた甘味処で帰蝶はひとり浮かれ、そのよこでどこか悔しそうにヒナタはつぶやいた。
「途中から見てませんよ。貧血で本っ当に大変だったんですから」
いまもヒナタは頭ががんがんしている。
「もうこれで夏の新刊は決まりね!ああ〜、主従関係かぁ、萌えるわ〜」
宇治金時をつつきながら帰蝶はどこか夢見心地につぶやいたのであった。

追記
その次の日は、なぜか日吉には仕事は一切回ってこず信長の部屋でどこか痛々しそうに眠っているのを見た人がいたとかいなかったとか・・・・。
ちなみに、その年の夏は・・・・・、こりゃ言うまでもないか


あとがき
今回はノブヒヨです。今までどんなに考えてもノブヒヨというのは頭の中に思い浮かばず「あああどうしよう」てなばかりにぐるぐる転げまわっていたらふっと思いついたのですがテスト中だった為にパソコンに向かえず頭の中の秘密の小箱(笑)でゆっくりと発酵させた結果これができあがったというわけです。
しかしこれ、まだまだ私の書きたい事をすべて書いている訳ではないのですが、人間、欲を持っちゃいけないとか言うじゃないですか(オイ)
私の中のノブヒヨはなんとなくソフトSMかつ鬼畜なもので今回もそんなカンジのテイストが結構強いと思いまって、え?そうでもない?・・・・、次からはがんばります!
それにしても濃姫様はいったいなんの為に出したんだろう?なんかなー、彼女にスポット当てて書いたら結構たのしいんだけどなあ

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