普通、兄弟と言うものは仲のよいものらしい。 実際他の家庭の家族を覗いていても兄は弟を慈しみ、弟は兄を慕うものなのだろう。 なのになぜ、自分の家は仲が悪いのだろう? サガはココ最近、自分の弟、カノンとの仲の悪さ、というか、カノンと自分があまり仲良くないと言うことについて悩んでいた。いや、それよりもカノンの性格に、だろうか?とにかく、自分とカノンは兄弟で、しかも双子であると言うのにもかかわらず仲があまりよろしくない。 「と、いうことで、もしも私に不満があると言うのなら言って欲しい」 サガは家に帰ってきたカノンを捕まえていすに座らせると開口一番そういった。当のカノンはというと、意味がつかめないらしく目を丸くして兄の言動を見守っていた。ご丁寧に花まで添えられた机の上にはサガとカノンの二人分の食事がすでに用意してある。 「・・・・・・・は?」 よく見れば、『第二回家族会議』という(どうやら第一回は何時の間にか行われ失敗していたらしい)幕まで張ってあった。 「だから、私たちはあまりなかが良くない。カノン、お前にいたっては私を嫌ってあくどいことばかりしているだろう?なぜそうなのか教えて欲しい。私に非があるのならば改善の努力はする」 カノンの目をまっすぐに見て言う。そういう聖者然としたところがカノンの尺に触るのだと言うことは本人全く無意識らしい。けれどサガはいたって真面目にしているのである。真剣な顔をしてカノンの次の言葉を待っている。 「ふ〜ん」 そんな兄の姿を見て何か考えついたのか、いたずらげにカノンは微笑むとガタっといすから立ち上がり兄の下へと行く。 「ボディランゲージでなら、話してあげてもいいけど?」 すぐには言葉の意味が掴めず小さく眉根を潜める。しかし、そうしている間にもカノンは左手で兄の肩を押さえつけ、右手で首筋をなで、そのままあごを固定させて上を向かせる。 「!!?」 いきなりカノンの唇がサガの唇に覆い被さってきた。そして、そのままカノンの舌はサガの歯列をなぞり、開けさせると舌を探し当てると絡ませた。角度を変えて何度も何度も絡ませる。 「っふ・・・・」 激しい口付けにサガはだんだんぼーっとなってきた。そんな自分を叱咤し、カノンを無理やり押し出そうとした。が、しかし肩を押さえつけられているために抵抗も意味なく終わってしまう。 余裕たっぷりの表情でカノンはサガの首筋から鎖骨に舌を這わせていく。 「っ・・・」 カノンになめられたところが何故か熱を帯びてくる。 「っぁ・・・、やめないか」 必死にカノンを押し出そうとしたが力が入らない。むしろ、カノンの力に押されて思うどうりに力が出ないのだ。 「いいじゃん、兄弟が語り合う機会なんて滅多にないんだからさ。もっと話し合おうぜ?」 こんな語り合いならできれば一生欲しくなかった・・・・。 そんな兄の願いとは裏腹にカノンはサガの胸の突起物を甘噛みした。 「ぁんっ・・・」 思わず漏れる声。それも、いつもの凛とした声ではなくまるで娼婦の媚びた喘ぎ声。 「サガ、いい声してる」 楽しそうにそう言うと片方を手でつまみ、執拗になめまわす。 「っ・・・・ふぅっ・・・んっ」 こらえきれずに声を漏らす。その声を聞いただけでも羞恥で顔が染まってしまう。 ふいにカノンがサガの下衣の中に手を入れた。 「な、何・・?」 「純情ぶってんじゃねぇよ。男同士のやり方くらい知ってるだろ?」 耳朶を甘く噛みながらも低い声でささやく。その声にサガはより一層情欲を駆り立てられることになるということを知っているのだろうか? 下衣の中からサガの自身をまさぐりだすと片手で軽く握った。 「ぁあっ・・・」 今までこういった世界とは無関係に生きていたのだ。いきなりの弟のもたらす刺激ははじめてのサガには刺激が強すぎる。 「サガのココ、すっげえ熱い。んで、硬くなってる。俺の愛撫、気持ちよかったの?」 からかうような声音で問われ、サガは羞恥のあまりカノンから目をそらす。が、 「ああんっ」 いきなりカノンはサガの自身を口に含むとつよく吸い上げ、一回のどの奥まで持っていくと今度は歯を立てないようにして引き抜く。あまりにもいきなりなのもあり、サガは一瞬目の前が真っ白になるとともに、カノンの顔に吐精してしまっていた。 「あ・・・・・」 恥ずかしくて恥ずかしくて消えてしまいたくなる。そんなサガの心情を悟ったのか、カノンは意地悪げな目になって顔についたサガの白く白濁した液を指でとり口へと持っていく。 カノンの紅い舌が指の白濁した液をねとりとなめる。 「初めてだったの?まあ、サガはこんなことしそうにないもんな。処女犯してる気分。同じ顔なのに、サガは女っぽいんだよな」 「本当に処女犯したら承知しないぞ・・・」 顔を赤らめながらもくぎだけはさしておく。 「へえ、じゃあ、兄貴がそのかわりになってくれるの?代わりに俺に抱かれてくれる?」 「そういう問題じゃな・・・・あっ」 サガの言葉はいきなり動き出したカノンの手によって中断されてしまった。カノンの手はそのままサガの奥の蕾を探り当てると、先ほどサガの出した液で軽くぬらし、そのまま指を突き立てた。 「やめ・・・、やめてくれ・・・」 懇願とも取れるか細い声でサガは呟く。カノンはそんな兄の様子を見ると満足げに微笑んだ。 「サガのそんな顔が見てみたかった。いつも毅然としているサガがまるで娼婦のように顔を真っ赤にして」 「っ・・・・」 恥ずかしくて死んでしまいそうになる。実の弟にココまでされればさすがにプライドも何もあったものではないだろう。 そうしている間にも指の本数が増える。1本から2本に、そして3本目が入りなかでかき乱された。 「あっ・・・、ああっあっ・・」 痛くて、苦しくて泣きそうな声をあげて机にしがみつく。カノンはサガの上半身を机の上にそのまま持ち上げると後ろからサガの後ろの蕾に自分の自身を突き上げた。 「ああんっ」 ひときわ大きな嬌声が部屋の中を切り裂く。 「サガの中って、すっげいやらしい。壁がねとねととひっついてきて・・・」 恍惚の顔でうっとりとカノンは呟く。 当のサガはと言うと、痛くてそれどころではない。目の端に涙さえ浮かべているのだ。 「動くよ」 その言葉とともにサガの中でカノンのそれが激しく動き始める。 「あっ、ああんっああっ、はぐぅっあっ、んっ」 動きに合わせてサガの声が大きくなる。実際、次第に痛みとは違った得意な感覚が襲ってきて、足のほうから力が抜けてくる。 「サガ、イク?」 耳元で弟のささやく声。その声とともに、サガは再び目の前が真っ白になり欲望を吐き出していた。 起きたら、カノンの姿はなかった。 その代わりかどうなのかは分からないが、サガの身体はきれいに拭かれていて、衣服まで着せられてベッドの上に横たわっていた。 体がこんなに痛まなければ夢だと信じて疑わなかっただろう。それほどまでにあまりにも彼の現実とは、かけ離れていたのだから。 せめて弁解の一言でも欲しかった。今となっては叶わぬことだろうが。 きっと、この場にいないということがカノンの言葉なのだろう。 そう思うと、しばらくの間、声を殺して泣いた。 FIN あとがき なんっつーか・・・、イタイですな。 しかも実際ロスサガにしようと思っていたら何時の間にかカノサガに(アラ不思議) こうなった要因は私の兄弟好きとカノサガはイタイというイメージからきてるのでしょうか? まあ、終わりも終わりでなーんじゃこりゃってなカンジデスシナ |