まだ、力なく果てているミスティからバイブを抜き取った。まわりについているリンスがとろりとシーツに垂れる。
「変態」
「てめぇ・・・・・・、第一声がそれかい」
「強姦魔」
「・・・・・・・・・」
「訴えてやる」
「どこにだよ。普通に情けないぞ。酔っ払った勢いで知らない男のところにホイホイついていって、助けてもらった友人に今度はやられた未成年の男っていうのは・・・・・・」
「・・・・・・・・裏切り者」
「なにがだよ」
「私の事、エサだって言った」
「エサじゃないのか?」
「――――っっつ!!!」
 一気に逆上したミスティがベッドすらも破壊して起き上がろうとする。しかし、酔いがまだ醒めきってないのと、腰が痛いのとでそれは未遂に終わってしまった。
「いったぁ・・・・・」
「無理するからだ。・・・・・・・・大体、エサでいいってお前も承諾した筈だろう」
「・・・・・・・・アスって、心読めるくせに他人の心の機敏には鈍感だよね」
「は?」
「・・・・・・・・別に!」
 ぷいっとそっぽをむくミスティ。何の事かわからないという顔のアステリオンを横目で睨みつつ。
「とりあえずさ、これ外してよ」
 諦めたとでもいいたげにミスティは腕の手錠を指差す。しかし、アステリオンはニヤリと笑うと、
「なんでだ?もうちょっと、楽しんでいこうぜ」
 と言うとミスティの柔らかい明るい金の髪に指を絡ませて引き寄せる。すると、今度は逆にミスティがアステリオンの蒼の髪をつかむと自分のほうに引き寄せ、唇にむさぼりつく。舌を絡ませ角度を変えながら、水音を響かせてひたすらアステリオンの唇をむさぼった。当のアステリオンはというと、初めは驚いた様にミスティを見つめていたが、楽しげに目を細めると、自分からもミスティの唇をむさぼる。
 しばらくそうしていて、そっとミスティは唇を離すとアステリオンの鎖骨に向かい下を這わせる。
 くくっとアステリオンは喉で笑った。
「なんだ?」
「いや、猫みたいだなって」
「へえ、猫とこういうことするんだ」
「ミスティという名前の大きな猫とならな」
「・・・・・・・・・・」
 ほのかに顔を紅潮させたが、それを悟られない様に再び愛撫する。そんな彼の腰をつかんで引き寄せると、膝の上にのせた。アスのやろうとしていることをなんとなく察して足を開くミスティ。さきほどバイブを突っ込まれたおかげで容易にアステリオンを受け入れることが出来た。
「自分で動いてみるか?」
 からかうような声でそういうが、ミスティがうえから睨み下ろしたので、からかうのをやめて腰を動かした。それも、最初から強く。
「あっ」
 アステリオンを睨んでいた目に熱が宿る。続けて動かすと、顔を赤くして目を瞑り耐えている。もともと、綺麗な顔をしているので、その顔がこう歪まれていると、やはり見ているものの目を引いた。頬を紅潮させ、苦しげに目を瞑っていると言うのに、魅せられる。少年期特有の未発達な雰囲気がさらにそれに拍車をかけていた。
「やっ、だぁ・・・んっあっ」
 快楽から逃れようと腰を動かすが、それは逆効果にしかならなかった。
「あっ・・・・」
 涙のたまった目をなんとか開いてアステリオンを見る。目が合うと、ニヤリと笑った。
「っ・・・!」
 瞬間、衝動的にアステリオンに抱きつき、耳たぶを甘く噛む。
「っぁ・・・・」
 性感帯だったらしく、少しうめくアステリオン。しかしすぐに再び激しく腰を動かしてきた。
「あっん・・・」
 瞬間、目の前が真っ白になったような気がした。そしてそれとともに白濁した液体がミスティの自身から飛び出した。少し遅れてアステリオンも吐精をしたのだった。





「・・・・・・・・・アステリオン、私のこと好き?」
「・・・・・・なんなんだ改まって」
「だってさぁ・・・、普通こういうののあとってこう、『愛してるよ』とかささやくもんじゃない?」
 どこか拗ねた様に目をそらすミスティ。そんな彼にくすっと笑って尋ねてみた。
「言って欲しいのか?」
 すると、とたんに顔を赤らめて、軽い空気弾がアステリオンを襲った。
「心、読めるんだろ!」
 言ってそっぽをむいた。
「普段は読むなって言うくせに」
「臨機応変だ!ばかっ」
 再び空気弾を飛ばして背中を向けた。後ろでアステリオンの笑っている気配を感じながら。





あとがき
あーーーーー
えっと・・・・・・
うん・・・・・
こう・・・・・・
座位は両方の協力なかったらやりにくそうだなっと
ああ、論点が違いますか
そうですか



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